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2012年8月24日

さぎしま大会所感

競技者としての所感

(一般の方は面白くありませんよ~笑)

島へ渡るフェリーで、積み残しが発生した。
20年近くさぎしま大会へ参加しているが、初めてのことだった。
この大会も、大人気になった証拠である。

用意周到なつもりで、バイクは前日に島へ渡していた。
自宅から徒歩5分の港へ時間通り行けば乗れるはずだったが・・・
まさかの積み残し・・・唖然とした。


トライアスロンは2時間前には当日受付や、トランジッション準備やウオーミングアップをする。
島へ到着後40分後にはスターとエリアへ行かなくてはならない。
地元ならではの知人へのご挨拶は優先した。

アップができなかった・・・それでも行くしかない。

 

昨年はここへ来ることができなく、家にこもっていたことを思い出す。

今、まさに奇跡の空間にたっているように感じる。

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Photo Yumiko

さて本番!
上位に来るだろう選手は、今シーズン戦った選手たちばかりで、スイムは伸び盛りの自分が引っ張ってやろうなんて考えていたのだが、重かった・・・
先頭に出ることなく、3位スイムアップ。

いつものようにソックスをはいて(トップ選手ははかない)、ヘルメットをつけて乗車ラインを越えていざスタート。
島を4周するコース。

序盤1周目中間点あたりでトップに躍り出て、さ~ここから・・・だがキレ無く重い。
先頭を譲るとズルズル・・・ほんとにズルズル後退。
終いには周回遅れではあるが、ご年配の選手に抜かれるほどズルズルと・・・
バイクを終えて、致命的な差でランへ6位スタート。


バイク競技中、きつさに耐えられなかった・・・正直、ここまでかと諦めかけた。
ランに入っても、このままキレ無く重いまま続行か・・・

脱水で動かなくなってしまったのかとも思った。
続けられるのか・・・


この大会での私には大声援がある。
島の人100%が私を知ってくれている。
とにかく前へ。
とにかくだ!
覚悟を決めたランは持ち直した。
学生選手を2人抜き、4位まで上がった。

約束の中間点あたり。
連絡をくれた島民の応援者が座って待っていてくれた。
私の姿に喜んでくれたが、今回は立つことはできない状態を察した。

毎年、両手を挙げて大きな声で応援してくれるのだが、今回はそんな状態ではない事は聞いていた。
明日抗がん剤を投与するといわれた。
『がんばるから、福元さんもがんばって!』
抱擁し、力をこめて握手した。
これが私に出来る彼女へのエールと思ってだ。
ここでの20~30秒は、レースはとまるが、人生では大切な時間だ。

そこからまた駆け出す。
4位の若い選手が見え出した。
ラスト1kmの坂の頂上から一気に下る坂道で彼を抜いた。
彼は鳥取から来た16歳の選手。
目の前まで3位が確定していたのに、最後におじさんに抜かれて悔しかったと思う。
しかし、彼らはこれからだ。
トライアスロンは最後の最後まで何が起こるかわからない競技だ。
いい経験になったと思う。

今回3位でゴールした。
優勝を狙った3位は、私にとっては不甲斐なく感じると思っていた。
しかし、ゴールした瞬間に、知人や仲間たちが涙を流して感動してくれるのだ。
その顔や姿を見た私が、感動してしまった。
中には一番になっている姿よりかっこよかったと・・・


一位だけを目指した心境からは複雑。
だが、どこか今までと違った充実感を感じることが出来ている自分に気が付きだした。
私は競技や生き方で、人に感動してもらいたい・・・

それが私の競技への目的だといえるからだろうか。

忘れられない3位。
忘れられないさぎしま大会になるのでしょう。

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投稿者 テツロー

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